卒寿のお祝いメッセージ例

日本の長寿祝いには、それぞれの年齢に込められた願いと意味があります。 卒寿祝いとは、「九十」という漢字を略字にすると“卆(そつ)”となり、それが“卒”の字に通じることから名づけられた、日本独自の長寿祝いです。人生90年という節目は、単なる区切りではなく、“これまでの感謝”と“これからの希望”を分かち合う大切な日でもあります。

現代では人生100年時代とも言われ、卒寿は“人生の完成”から“人生の第2章が始まる年齢”として捉えられるようになってきました。そのため、卒寿祝いのメッセージには、敬意・感謝・未来への願い・家族の絆といった要素が自然に織り込まれることが重要です。

このページでは、そんな特別な節目にぴったりの「心に残るメッセージ例」や「司会挨拶」「主賓からのお返しの言葉」 をご紹介します。

主賓へのお祝いメッセージ

家族(父母へ)

文例1
お父さん(お母さん)、卒寿おめでとうございます。人生の90年という節目を迎えられたことを、家族一同、心から嬉しく思っています。たとえば幼い頃、失敗した私に怒らず静かに励ましてくれた言葉は、今でも支えになっています。年齢を重ねるたびに、その優しさの意味が深く理解できるようになりました。これからも、家族の中心として笑顔でいてください。尊敬と感謝を込めて、今日という日を大切にお祝いさせてください。

文例2
卒寿という特別な節目を迎える日を、こうして一緒にお祝いできることが何よりの喜びです。昔は“父母の背中を見て育つ”と言われましたが、今振り返るとその言葉の本当の意味がよく分かります。いつも静かに見守り、必要な時にはそっと寄り添ってくれた愛情は、私たち家族の人生を支えてくれました。どうかこれからも、穏やかな日々と小さな幸せが続きますように。また一緒に季節を楽しみましょう。卒寿、本当におめでとうございます。

文例3
90年という長い年月の中で、父母としてだけでなく、人生の手本として背中を見せてくれたことに深く感謝しています。なぜなら、私たちはその姿から努力の意味、優しさの価値、人との関わりの大切さを学んだからです。卒寿とは、ただ年齢を祝うのではなく、“歩んできた人生を讃える日”だと思います。これまでの感謝と、これからの時間を共に過ごせることへの喜びを込めて、心からお祝い申し上げます。

家族(祖父祖母へ)

文例1
おじいちゃん(おばあちゃん)、卒寿おめでとう!子どもの頃からいつも優しく話を聞いてくれたこと、本当に嬉しかったよ。昔の話をしてくれる時の表情は、私にとって宝物です。90歳という大きな節目だけど、今日も元気な姿を見られて安心しました。これからも、家族みんなで笑って過ごせる日が続きますように。いつまでも大好きなおじいちゃん(おばあちゃん)でいてください。

文例2
卒寿のお祝いの日に、こうして家族と一緒に過ごせることが本当に嬉しいです。小さい頃、おじいちゃん(おばあちゃん)が教えてくれた遊びや言葉は、私の中で今も光っています。たとえば「まずはやってみよう」という言葉は、大人になった今でも大切な支えです。これからも一緒に思い出を増やしていけたら嬉しいです。心からの感謝と尊敬を込めて。卒寿、本当におめでとうございます。

文例3
90歳という節目を迎えたおじいちゃん(おばあちゃん)は、私にとって“生きた教科書”のような存在です。昔の話も、何気ない会話も、すべてが心に残る時間でした。卒寿とは、人生の実りを家族で分け合う節目なのだと感じます。どうか健康に気をつけながら、これからもゆっくり穏やかに過ごしてください。また一緒にお茶を飲みながら話せる日を楽しみにしています。卒寿祝い、おめでとう!

家族(孫・子供から)

文例1
卒寿おめでとう!いつも笑って話を聞いてくれてありがとう。遠足の話を真剣に聞いてくれたこと、今でも覚えています。90歳になっても元気なおじいちゃん(おばあちゃん)を見られるのが嬉しいです。これからも一緒に写真をたくさん撮ったり、美味しいごはんを食べたりしたいな。ずっとずっと元気でいてね。大好きです!

文例2
おじいちゃん(おばあちゃん)、90歳のお誕生日、本当におめでとう!小さい頃から、私の話にいつも「それはすごいね」と言ってくれて自信が持てました。学校のことも、将来の夢も、たくさん聞いてくれてありがとう。卒寿ってすごいことなんだね。これからも会いたい時に会えるように、ずっと元気でいてね。笑顔いっぱいのお祝いの日になりますように!

文例3
卒寿を迎えるおじいちゃん(おばあちゃん)は、私の自慢です。何を話しても笑って聞いてくれるから、会うと安心します。たとえば悩んでいた時、「無理しすぎなくていいんだよ」と言ってくれましたね。あの言葉が支えになりました。これからも、ゆっくり楽しく、みんなと過ごしてください。また遊びにいきます!卒寿おめでとう!

友人・知人

卒寿おめでとうございます。90年という人生は、簡単な言葉では語りきれませんが、あなたと過ごした時間の一つ一つが今でも鮮やかに思い出されます。たとえば、人生の節目に相談したあの日の言葉は、今の私の道しるべになっています。お互いに年齢を重ねても、笑い合える関係でいられることに深く感謝しています。これからも人生を楽しむ姿をそばで見せてください。

上司・恩師

ご卒寿、心よりお祝い申し上げます。長い社会人人生の中で、私たち後輩に多くの学びと気づきを与えてくださったことに深く感謝いたします。たとえば「人への敬意を忘れずに」という言葉は、今の私の仕事の軸になっています。90歳を迎えられた今も、謙虚さと温かさを併せ持つ姿は、多くの人にとって人生の道しるべです。ますますのご健康と穏やかな日々をお祈り申し上げます。

お祝い会の司会挨拶・祝辞

家族で行うアットホームな会

皆さま、本日は○○さんの卒寿祝いにお集まりいただき、誠にありがとうございます。90歳という大きな節目を、こうして家族そろって迎えられることを心から嬉しく思います。何より、家族の笑顔を一番大切にしてくださった○○さんにとって、今日のこの時間が少しでも温かく思い出に残るものになれば幸いです。
たとえば、食卓で交わされた何気ない会話や、さりげない励ましの言葉が、私たちにとって大きな支えになってきました。本日は、その感謝の想いを一つひとつ丁寧に伝える場として、家族一同、心を込めて準備いたしました。どうぞゆっくりと、笑顔あふれるひとときをお楽しみください。卒寿、誠におめでとうございます。

知人・友人を招いたお祝い会

本日は○○さんの卒寿祝いという特別な日に、多くのご友人やご縁のある方にお集まりいただきありがとうございます。○○さんは常に前向きで、ユーモアを忘れない姿勢が印象的でした。たとえば、忙しい日々の中でも「まず笑ってみよう」という言葉を口にされ、私たちをたびたび和ませてくださいました。
90歳を迎えられても、その明るさと人柄は変わらず、私たちにとって人生の道しるべとなっています。今日は、これまでの感謝とともに“これからの人生も一緒に歩みましょう”という思いを込めて、お祝いの時間を過ごしたいと思います。○○さん、卒寿おめでとうございます。これからも笑顔で、豊かな日々を重ねてください。

会社や地域の人を招いたパーティー

ご来席いただきました皆さま、本日は○○さんの卒寿祝いにご参集いただき、誠にありがとうございます。○○さんは長年にわたり、仕事や地域活動を通して、多くの方から信頼と尊敬を集めてこられました。
昔は“引退したら静かに暮らすもの”と言われていましたが、○○さんの姿は、90歳になっても“人とのつながりを大切にする人生”を体現しておられます。本日の会は、○○さんの功績を称えるとともに、これからの新たな歩みにもエールを送る会となれば幸いです。心より感謝と敬意を込めて、お祝い申し上げます。卒寿、本当におめでとうございます。

主賓からのお返しの言葉

家族で行うアットホームな会

今日は私のために、こんな温かい会を開いてくれて本当にありがとう。家族の笑顔を見ると、ここまで生きてきてよかったと心から思えます。振り返ると、家族みんなが私の人生を支えてくれました。

たとえば何かあったとき、誰かが声をかけてくれたり、自然に手を差し伸べてくれたりする姿を見るたびに、家族の力を感じました。昔は“親は子を支えるもの”と言われていましたが、今は“親も子から学ぶ時代”なのだと実感しています。これからの人生も、笑顔で、穏やかに、皆と時間を過ごせたら嬉しいです。卒寿を迎えましたが、まだまだ学びたいことがたくさんあります。どうかこれからもよろしくお願いします。心からありがとう。

知人・友人を招いたお祝い会

本日は私の卒寿祝いにお集まりいただき、心より感謝申し上げます。人生を振り返ると、ふと思い出すのは立派な出来事よりも、皆さんと交わした何気ない会話や笑顔です

。若いころは“人は努力で生きるもの”と思っていましたが、年齢を重ねるほど、“人は人で支えられて生きるもの”だと実感してきました。困っていた時に声をかけてくれた、励ましてくれた、笑わせてくれた…。その一つひとつが私の人生の支えとなりました。卒寿を迎えても、人とのご縁から学ぶことはまだまだ多いと感じています。皆さんと過ごせる時間を、これからも大切にしていきたいです。本日は本当にありがとうございました。

会社や地域の人を招いたパーティー

本日は、私の卒寿祝いにお集まりいただき、誠にありがとうございます。仕事や地域活動を通して、たくさんのご縁をいただきましたが、そのすべてが私の人生を豊かにしてくれました。

昔は“年齢を重ねたら引退するもの”と言われましたが、私は90歳になっても、社会や若い世代と関わり続けたいと感じています。人生100年時代とも言われる現代において、卒寿は“次の世代へ何を残せるかを考える節目”だと捉えています。これまでの経験を活かしながら、社会の一員としてできることを探していきたいと思います。本日は心温まる祝いの場を本当にありがとうございました。深く感謝申し上げます。

メッセージ作成の書き方ポイント

お祝いと感謝の気持ちを伝える

卒寿祝いでは、感謝と尊敬を“具体的な思い出”で表すことが効果的です。たとえば「失敗した時にかけてくれた言葉」「家族を支えてくれた姿」などの1エピソードを添えると、温かく心に残ります。感謝に理由を持たせることで、形式的ではない“心のこもったメッセージ”になります。

健康や長生きへの願いを込める

「いつまでも健康でいてください」よりも、“未来の情景を想像できる表現”が印象的です。 例:「また季節の花を見に行きましょう」「好きな趣味をゆっくり楽しんでください」 “これからも一緒に過ごす時間を想像させる言葉”は、前向きなメッセージに繋がります。

相手との関係や状況を考慮する

父母・祖父母には親しみを、友人には共感やユーモアを、上司や恩師には敬意や学びの視点を。さらに、体調を気遣う場合には「無理をせず穏やかな日々が続きますように」など、安心感を与える表現が良いでしょう。メッセージの“正解”はなく、“距離感の適切さ”が最も大切です。